読み始めたら一気に引き込まれて、気づけば最後まで夢中で読んでしまいました。それぐらいの引力がある物語です。
美しい歌声を持つ少年と、特別な力を持つ王女……一見すると王道のようでいて、物語は想像以上に深く、切なく、そして優しいです。
才能や運命に翻弄されながらも、「誰かのために生きる」という想いが丁寧に描かれていて、胸に響きました。
登場人物達も、とても魅力的で、それぞれが抱える事情や想いがしっかりと伝わってきます。
特に主人公の選択と成長には何度も心を動かされましたし、読後には静かな余韻が残りました。
ただの綺麗な物語ではなく、苦しさも痛みも含めて、それでも前を向こうとする強さがある作品です。
優しくて、少し切なくて、それでも温かい物語を読みたい方にはぜひオススメしたいです✨
カストラートになったら死んでしまう運命と王女の伴侶となる運命。
主人公の視覚的に重なるこの二つの運命以外にも、物語の中にはたくさんの運命があるわけで。
運命とはただ一人のものではなく、巡り合う他者との関わり合いの中で変容し影響し合っていくのだろう。
どこかが違ったらがらりと変わってしまう人生の中で、何を掴もうとし何を曲げようとするのか。
ロマンスの魅力たっぷりな、身分の違いはあれど運命によって強く惹き合った二人の微笑ましさ。
変声期を経て失われてしまう奇跡の歌声を巡るシリアスな展開。
感情豊かに彩られるのは歌に愛された少年が運命へ挑戦する姿。
是非、お楽しみください。
素晴らしい作品をありがとうございました。
このお話は、心がふんわり温かくなります✨️
2話までのレビュー書きたいです✎*。
エミリアンの透明で美しい歌声がまるで本当にホールに響いているように感じられて、胸がいっぱいになりました!
聖歌隊の仲間たちとのやり取りも、とても自然で温かくて、ちょっと切なくて....エミリアンが新しい道に進む決意をするところは、胸がきゅっと締め付けられるような優しい感動があります!
一番好きなのは、ブランシュ王女とエミリアンが初めてお部屋で向き合った後のシーンです。子守唄を歌ったあと、王女が静かに眠ってしまって、エミリアンがそっとマントをかけてあげる....そして夜に目覚めた王女がありがとうと優しく微笑むところ。あの静かで穏やかな時間が、とても心に染みました。少し孤独そうだった王女の表情がほんの少し柔らかくなったように感じられて、なんだかほっとした気持ちになりました(´。✪ω✪。 ` )
登場する人たちの気持ちが丁寧にかかれていて、読んでいて自然と感情が動くお話だなと思います!
これからどんな風に二人の関係が変わっていくのか、とても楽しみになります✨️
正直に言うと...もっと読みたかたったです(ボソッ)
作者さんらしい優しい雰囲気を味わいつつ、新鮮なキャラクターを見れて、あたしは大満足です( ⸝⸝⸝⸝ ॑꒳ ॑⸝⸝⸝⸝)ムフ
この物語で描かれているヒロインは、美しい王女。
ただ、「呪われた聖女」と呼ばれているのが気になります。
ヒロインが愛するのは、「奇跡の歌声」を持つと称される聖歌隊の少年。
恵まれた容貌に、独唱もこなせる聖歌隊随一の実力者です。
この二人の出会いから始まる、感動の物語でした。
純粋で、ひたむきで、どんな状況でも最善を尽くそうとする二人の姿を見ていると、二人の愛が実って幸せに微笑む姿を願わずにいられません。
背景の全く違う二人が、なんて自然に引き寄せられていくのだろう。
まさにこれが宿命、運命で結ばれた二人なんだろうな、と素直に思えました。
ラストシーンでは、心からの拍手を二人に贈りました✨✨
奇跡の歌声を保つためにカスラートになる決意をしたエミリアン。
呪われた王女と噂されるブランシュ王女と出会い、彼の運命は本来辿るはずだった未来とは違った方向へと進んでいきます。
エミリアンの並々ならぬ努力や芯の強さは、スポーツ小説とはまた違った静かな炎のように感じました。
また、ブランシュ王女の積極的な様子からエミリアンの事が本当に大切で心配なのだと伝わり、読んでいくうちに彼女の経歴を知って納得しました。
歌は見える物ではありませんが、歌声の描写が美しくて可視化されるような小説です。
そして、エミリアンと少年達のブロマンス的要素も見どころの一つです。
ブランシュ王女との宿命的な恋もドキドキしますが、ブロマンスが好きな方もキュンとしますよ。
『奇跡の歌声』と称される聖歌隊のエミリオンは、司祭に呼ばれ『呪われた聖女』と呼ばれる第十王女ブランシュと面会します。
その場所で王女がエミリオンに告げたのは、彼が「カストラートの手術で死ぬ」という予言でした。
変声期前の美しい声を守るために、実際に行われていた男の性を捨てるカストラートへの手術。
だが、その手術により命を落とすことも多い。
王女はお金の必要なエミリオンに、金貨3枚で自分のために歌うようにと言います。
歌をきっかけにだんだんと距離を縮めてゆく二人。
未来をみる王女は、何故エミリオンをそばにおこうとするのでしょうか。
物語が進むにつれ、だんだんとその謎が明らかになってゆきます。
記憶のあるブランシュと記憶のないエミリオン。
亡くなった親友の存在や、身分の低いエミリオンの葛藤が切なく感じます。
そして、惹かれ合う二人を隔てる壁を、エミリオンはその歌声を武器に乗り越えようと頑張ります。
時を越えて出会った二人の運命の糸が、今世では結ばれるのでしょうか。
そして彼等は——?
ぜひ最後までご確認ください。とてもとても美しい物語です!
「奇跡の歌声」を持つ少年エミリアンは、両親に売られて聖歌隊に入隊した。カストラート(=去勢)になって歌声を維持しようと考えていたが、「呪われた聖女」と称されるブランシュ王女と出会い――。
エミリアンとブランシュの純愛が丁寧に段階を追って描写されるのが印象的でした。ストーリーも一辺倒にならず、ターニングポイントが頻繁に現れて読者を飽きさせません。
……とも思いましたが、こんな風にメタ的に読むのは野暮というものでしょう。
身分の低いエミリアンの様々な葛藤が読者の心を掴みます。自分は王女と釣り合っているのか。周囲から疎まれやしないか。
歌声を維持するためのカストラートも、作中で大きな意味を持っています。甘い恋模様だけに終始するのではなく、人の死や嫉妬、潜在的な差別など、負の側面をも内包した物語は非常に重厚。全体に読み応えがあります。
登場人物もみな魅力的で、特にブランシュの兄・ジュリアスのキャラクターが好きでした。
葛藤の波に揉まれながらも自身の恋を貫く二人の姿に勇気をもらいたい方、是非ご一読ください。
奇跡の歌声を持つ聖歌隊のエミリアンは、王族の前で独唱を披露した日、その運命を大きく変えることになります。
彼を呼び出した予知能力を持つ王女から、彼がひそかにカストラートになる決意を固めていることを言い当てられ、さらにその手術中に死ぬと予言されたのです。
貧しい家族を救うためにその道を選ぼうとしていたエミリアンに、王女は「私があなたを買うわ」と提案し、彼を自身の側に置くことになります。
ここから始まるのは単なる主従関係を超えた、美しくも過酷な純愛と成長の物語です。
最後に訪れる爽やかな感動をぜひ味わってください。
ある聖歌隊に「奇跡の声」を持つと呼ばれている者がいた。
その人物の名はエミリアン。本作の主人公だ。
彼は蜂蜜色の輝く髪に新緑色の瞳を持った美男子でもあった。
そんなエミリアンは王族の前で歌ったことをきっかけに、アウリスタ王国の第十王女――ブランシュに気に入られ、彼女が住む離宮に招待される。
そこでエミリアンはカストラートになるつもりであることを彼女に言い当てられてしまう。
カストラートとは、美しい声を保つために、去勢すること。
「呪われた聖女」と呼ばれているブランシュには未来を予知する不思議なな力があったのた。
そんなブランシュと関わっているうちに、エミリアンは彼女のいろいろな面を知っていく。そして深まる二人の仲。
しかしそれをよく思わない者たちもいて、二人に苦難が訪れる……。
ファンタジー的な世界の話ですが、リアルな人間関係の複雑さや辛さが描かれていました。
シリアスな場面もありますが、最終的には爽やかな読後感を得られる話だったので、安心して読んでいただければと思います。
甘酸っぱい恋愛と作り込まれたファンタジーの世界を体験できる、素晴らしい作品でした。おすすめです。
主人公エミリアンは聖歌隊の一員で、変声期前の少年達の中でも「奇跡の歌声」と言われる稀有な声を持つ美少年。
彼はある時、予知の能力を持つ王女に呼び出されて恐ろしい予言をされる……。
始まりからそんな不穏さを漂わせている本作は、カクヨム10テーマの「宿命の伴侶」部門に参加されています。
宿命の伴侶がテーマであるからには、どんな始まりであっても惹かれ合うのが当然。
作中の二人も、ゆっくりと気持ちを育てていきます。
立ち塞がるのは、身分差や嫉妬、過去からの因縁。
その様々な困難は物語を重苦しくしがちですが、作者様の文章は常に透明感があり、この困難を乗り越えた先には希望が見えるのではないかと期待させてくれます。
持っているものは、年齢と共に変わってしまう声と、王女への愛だけ。
そんな主人公が真っ直ぐに、力の限り努力する姿は、芯の部分が正統派のヒーローであり、誰もが応援したくなるキャラクターです。
彼が掴み取るのは、どんな未来なのか。
素晴らしいラストは必見です。
お薦め致します!
「奇跡の歌声」を持つと言われる聖歌隊のエミリアン。
王族の前での独唱を見事成功させたあと、ブランシュ王女からのお呼びがかかる。
そこで彼は、思いもよらぬことを告げられる。
“あることをすると、エミリアンは死ぬ”とーー。
王女には予知能力があるのだ。
そしてそれは、エミリアンがまさにしようとしていたことだった。
さらに、お金のためにそれをしようとしていたエミリアンに、王女は「ひと月金貨3枚で、私があなたを買うわ」と提案する。
それぞれのキャラクターがとても魅力的で、みんな自分の中に強い思いを持っています。
途中の展開にハラハラしながらも、主要キャラみんなの幸せを願いながら読みました。
美しい歌声の響き渡る世界を描く一方で、排除、妬み、さまざまな思惑が交錯します。
ぜひご一読ください。
主人公のエミリアンには奇跡の歌声。
ヒロインであるブランシュ王女には予言の力。
各々の持つ才能と能力が魅力的で、その二人が運命で結ばれているという点もロマンチックでした。
持ち合わせた才能や能力に溺れず、真摯に、そして誠実に生きているところにも惹かれました。
主人公とヒロインだけでなく、ジルも己の声に誇りを持つ気高い人柄ですごいなと思いました。
王女の兄上も基本的には優しい人なのだろうなと、「王族」としての立ち回り、あり方みたいなもので自由にできない部分がありそうとか思ったりして。
あとロレンは本当に良い子で、いつかエミリアンとブランシュ王女の前にあらわれてくれるといいなと願います。
キャラクターもですがストーリーも素晴らしく感動しました。
総じて美しい物語だと感じましたね。
うっとりしたい方におススメです!