日本的な美に満ちた、完成度の高い傑作
- ★★★ Excellent!!!
「爛漫の春」を描いて欲しいと言われた絵師が、イメージに行き詰まり、京都御苑を訪れる。
そこで美しい梅を見てインスピレーションを得ると同時に、梅の精たちとの交流が始まる。
それはまさに幽玄の世界で、絵師はいよいよ紅梅の精の虜となり……
日本的な美に満ちた、とても完成度の高い物語で、梅の精の美しさがいつまでも心に残る。
かつての溝口健二監督の「雨月物語」などを思い出させる雰囲気もあって、しかしそれよりもはるかに色鮮やかで華やかな物語になっている。
つくづくこの作者の力量に感服した。