ちづさんの作品、毎秒読みたい🪇🐌🪇
- ★★★ Excellent!!!
美しく重厚な文章も、どこか湿り気のある和風世界も、近代化と伝統の狭間で揺れ動くストーリーも、全てが魅力的な本作。
その中でも特に素敵だと思ったのが、主人公である滝乃という少女でした。
"あなたといると、私はきっと、自分の価値を示せなかった人に、自分の不遇を乗り越えられなかった人に石を投げるようになる"
菊一といればいつかそうなってしまうであろう自分の弱さを疑わず、そしてそのような未来を疎むあたたかさ。
そして、大切だった菊一のことを思い、村に滅亡や復讐を望まない、美しい強さ。
短編ながら、さまざまな側面を見せてくれる滝乃さんがとってもよかったです。
ミズチさんも大好き! 毒々しい見た目と、恐ろしい価値観。纏っている麗しい色気、それでいて、滝乃さんと心中したがるところにはどことなく可愛らしさもあって。
魅力的なキャラクターを描くのはとても難しいことだと思います。私も小説を書くので深くそう思うのですが、ちづさんの作品に出てくるキャラクターはまるで実際に生きているような、繊細な息遣いを感じられてすごく魅力的です。
未読の方はぜひぜひ読んでみてください!🐌