元勇者と元魔王が人間界でレストランを経営してるっていうだけでも美味しい設定なのに、ふたりのキャラクターの掛け合いが最高に小気味よくてクセになる。 アルフレッドの苦労人だけど、魔王を完全に手懐けてる(胃袋的にも精神的にも)っていう元勇者らしいポテンシャルの高さと、ディアボロの傲慢で威厳たっぷりなのに、甘味に弱くてすぐ猫になっちゃうポンコツ可愛いギャップがたまらない。
ええと私、最近「食べ〇〇」ユーザーになりまして、アプリで予約して利用後にコメント書いて……なんてことしています。はい、このレストラン、行きたいです。銀髪燕尾服の堅苦しい言葉を使うマスターが、金髪の料理人と漫才のように掛け合いをして回しているレストラン。お味は素晴らしく、金髪は気が利く。スライムのゼリーなんか食べてみたいですが、人間が食べても大丈夫なのでしたら。予約して利用してコメント書くまで、やってみたーい。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(195文字)
シリアスな設定なのに、実際はほぼコメディ全開で、そのギャップが楽しい作品でした。ディアボロのポンコツっぷりと、アルフレッドの苦労人ポジが噛み合っていて、会話だけでもテンポよく読めます。重い過去を匂わせつつも、基本は明るく読めるので、気軽に楽しめるタイプの作品だと思います。
ここに食べに行きたい!!いちゃいちゃする二人を見ながらご飯が食べたいです!!
魔王というからには、強さだけでなくカリスマ性や几帳面さもあったのでしょうね。その言動と行動のギャップを元勇者がうまく引き立てるトークが秀逸です。ただ、これほどの二人が、この小さな店内でずっととどまることが想像できない。きっと、世界に羽ばたいてしまうのではないでしょうか?
魔王と勇者。本来なら相容れないはずの存在が何故か一緒にレストランを経営している。魔王が変な料理を作ったせいで、勇者の様子がおかしくなったり、力を失った魔王がとんでもない姿になったり、何とも奇妙な日常がそのレストランにはある。決して平和とは言えない、けれど何故か和んでしまう。何と表現すれば分からないが、独特な魅力であることには違いない。 ちなみに、本作の料理で私が一番お気に入りなのは、『完食せよオムライス』。えっ、これが何かって?それは……読んでからのお楽しみ。
切り口が斬新であるうえに、面白さを上手く底上げするように丁寧に仕組まれていて、感心しました。