小さな魔女と、小さなメイド

 百合というものはいいものだ。可愛いものと可愛いものが、二つもある。これだけで素晴らしいのに、可愛いもの同士は時に爆発的な化学反応を起こす。まさに、可愛さのインフレーション理論と言っても過言ではない。
 この小説はまさにそんな化学反応のお手本みたいな作品だ。記憶のない小さな魔女のサラちゃんを、彼女によって偶然にも召喚された小さなメイドのミアちゃんが甲斐甲斐しく世話する一コマ一コマがまさに可愛さの爆弾そのものである。プルプル震えるサラちゃんの手を引いて、一緒に買い物をしたり薬を作ったり。どのシーンを切り取っても、可愛さと尊さしかない。
 その一方で、時に顔を覗かせる互いへの重たい感情。それもまた良いスパイスになっている。重さと可愛さ、二つを兼ね備えて最強といったところかもしれない。

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