レビュータイトルは作品本文から拝借しました。
ふむ、すごいものを読んだ!
一人の男が波打ち際を歩いている。絶望を抱え絶望を振り返りながら歩いている。
彼はやがて──というお話です。
いやあ、
絶望ってなんでしょうね?
存在ってなんでしょうね?
事実って、なんでしょうね──。
そんなふうに考えさせられているうちに、物語は重要な場面を迎え、レビュータイトルに拝借しました「さあ狂気に祈れ」の言葉が突きつけられます。強烈です。
ふむ、それにしても……「事実」ってなんなのでしょう?
作中で語られることすら、「作中に於ける」というのを前提にしても「事実」とは言い切れない。……少なくとも私にはそう感じました。
作中では「否定」が繰り返されるのですが、それすら……彼らが否定につけた「理由」でもって、「否定」できるような気がしてしまうのです。
「本当にそうなのか」と、彼ら、もしくは自分に問うてみたくなる。
それでも作中には確かに存在するものがありまして、それは「一人の男の絶望」です。
彼にその「絶望」は必要だったか。
「いいえ」と答えたい、「いいえ」と答えられる自分でありたいと思える物語です。
……いろいろ考えて頭がぐるぐるしたまま書いてしまったレビューですので公開してしまっていいようなものか不安ですが、一人でも多くの方におすすめしたいので投稿ボタンを押してみます。
このレビューはひどいかもしれませんが作品は素晴らしいのです。
ぜひぜひ……!