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金眼探偵―鳥辺契の妖真名録―

金眼探偵―鳥辺契の妖真名録―

依近

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★17
6人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • 日向風
    291件の
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    ★★★ Excellent!!!

    桜のようにふっと咲き、心を掴んで離さない筆致に読む手が震える。


    魂の名。真名。
    真名が見える探偵──鳥辺契。

    京都を舞台とした物語は、それだけで妖艶さを帯びる。

    そこにある文は、読めばふと心の中で光を纏って浮かび、舞い散る桜のように消えてゆく。
    美しい余韻が、静かに沁みてくる。

    まるで夜桜だ。
    ライトアップされた桜ではない。月に照らされた桜の、ひやりとした輪郭。

    文をなぞる指が、その光を捉える。
    すると目には情景が湧き、また次の情景へと誘われる。
    「美しい」だけで片づけるのが、なぜか惜しい。

    鳥辺野に行きたくなる。
    そして飴を口に含もう。カロコロと噛めば、あの風景に出会えるかもしれない。

    珠玉の作品です。

    • 2026年1月18日 14:42