理不尽な呪い。ただ、私はその呪いを完全に否定する事は出来なかった。

中学生3人組は動画研究会の仲間であり幼馴染です。
ただ、この3人には他に2人の幼馴染がいたのです。
その2人は『ノロイさん』という呪いによってまさかの……。

呪いをかけたのは誰なのか。そもそも何故彼らは呪われたのか。

その原因を知った時、犯人を知った時、とても大きな『理不尽』を感じます。
ただ、私はその犯人を純粋な『悪』だとは思えないのです。
それは彼らを呪う事になった動機にあるのですが……。

大切な人を理不尽に奪われたら、あなたはその犯人を許せますか? その犯人が今現在、子供を産み育て幸せに暮らしていると知ったら許せますか?

私は許せません。きっと、彼らに死ぬより辛い状況に追い詰める術を考えるでしょう。

だからこそ、私はこの呪いの犯人に同情し、共感してしまったのです。

ただ、中学生3人に罪はありません。それは分かる。分かるけれど……。これこそ、この作品が醸し出す極上の『理不尽』なのです。

そして呪いというものはなかなかその連鎖を断ち切ることが出来ません。一度は逃げられても、その念は消える事はないかもしれないのです。

読んでいて凄く悩む作品でした。中学生3人に同情しながら読めば良いのか、犯人に怒れば良いのか……。
でも、私は犯人を怒れない。彼女の事情に同情してしまったから。

あなたならどう感じるか、それはご自身の目と心でお確かめください。

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