誰がその罪の報いを受けるのか——終わらない怪談語りの理由は
- ★★★ Excellent!!!
放課後の教室で怪談を語る中学生3人組。
なぜ彼らがそんなことをしているのか、過去に遡って明かされていきます。
もともと5人組だった幼馴染グループが、4人になり、3人になっていく過程で浮かび上がってくるのが、とある『呪い』の存在。
それは彼らの親世代が中学生の頃に起きた事件が関係していて——
あまりにも理不尽で不条理で、だけど『呪い』の背景も一定理解できてしまう。
死に至る『呪い』を避けるため、彼らが見出した対抗策とは?
「交代で怖い話を語る」という形式で一貫して綴られていく構成がお見事です。
中学生が主人公ということもあり、児童書でもあり得そうなトーンのお話ですが、語られる闇の救いのなさたるや。
無駄のないストーリー展開でさらっと読める中編ですが、読了後も重苦しさを引っ張るようなラストで、紛れもないホラーでした。
本作を読んだ方、誰か美月ちゃんたちに呪いの解き方を教えてあげてくださいね!