寒い夜に想うこと 2026.1.19

 どうやらまた、寒波がやってくるそうです。


 ちょうどスノーボードへ行く日にかかっているのは、果たして幸運の前触れなのか、凶事なのか。


 フワフワのパウダースノーで滑れる可能性もありますし、そもそも道路が凍り付いて通行ができなくなる可能性もある。それはまあ、行ってみてのお楽しみ。


 ともかくとして、寒さが本格化していく中、皆様はいかがお過ごしでしょうか。


 寒さに震え、身を凍らせる夜。どこか物悲しさを感じる、霜月夜。ふと心の中の暗澹が、首を擡げてやってくる。普段なら、笑い飛ばせるはずのちょっとした不幸も、深刻な現実としてとらえてしまう。冬というのは、とかく幻想的で陰鬱なイマージュ。


 なんとなく漏れ出たポエミー(多分、詩の妖精)は置いといて、生態学的にも、冬は鬱になりやすい季節です。


 単純に、日照時間が少ないから。


 少し暗い話をしますと、雪国や日照時間が短い地域は、どうしてもジサツ率が高くなります。単純に活動できることが少ないこともありますが、日に当たる時間や、量が足りない。


 幸せホルモンである、セロトニンが出づらいのです。


 ムーミンで有名な国、フィンランド。


 世界一幸福な国として国連調査で認められている中、意外にも高いジサツ率を誇ります。日本と一緒ぐらい。


 夏は一日中太陽が出ていて、逆に冬は、お天道様お休みです。オーロラが見られる地域であるが故の、偏った気候と昼夜。


 あと、寒い国だからこそ、温まるためのアルコール消費も、自殺率の高さの一因のようです。


 意外にも真面目な雰囲気で話し出しましたけど、言いたいことはシンプル。


 もし憂鬱さを感じていたとしても、それは季節によるものもある。


 だから、安心して欲しい。


 何かがあったとしても、あなたの価値はなんら棄損されていない。


 ただ、気分が落ち込みやすい季節なだけなのだ。


 人はなぜか、気分や機嫌はどうにもならないと思っている。


 まるで宇宙の法則かのように「機嫌なんてどうすることもできない。暗雲がみるみるうちに空を覆い、地上へ雨を打ち鳴らすことが止められないように」などと拡大化してしまう。


 まあここまで極端ではないにせよ、どこか諦めている部分はあるんじゃないだろうか。


 憂鬱やイライラ。無力感や寂しさ。


 勝手にやってくる負の感情を、止めることはできない。それは正しい。


 ただ、意味をつけること、目を逸らすこと、「これはただの冬の病なんだ」と枠組みを変えることはできる。


 そして、温かいコーヒーでも飲みましょう。紅茶でも、ミルクでもなんでもいい。


 寒い夜。外では雪が降っているかもしれない。辛さを感じる心で見れば、降っているのは悲しみに見えるかもしれない。


 そう見てもいいのだけど、憂鬱は冬の病であり、どうにかできるものだということを知っておこう。


 翌朝。震えながらカーテンを開けた先には、子供たちの悪戯で雪だるまがウィンクをしているかもしれない。


 寒さに震えながらも、ふっと笑える瞬間を見つけた時。憂鬱なんて溶けてしまうだろう。


 春を待つだけでなく、自分で春を探してみよう。




 そんなわけで、皆様は寒い冬の日にやることは、ありますか?

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