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因業の画家

因業の画家

白原 糸

おすすめレビュー

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★★★
★75
25人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 千崎 翔鶴
    991件の
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    ★★★ Excellent!!!

    その画家が描くは何ぞ

    辻堂冬梧の顔には痣がある。そしてその痣は――絵や写真すらも、侵食していく。故に彼の姿は、写真にも絵にも残らなかった。
    そんな彼が訪れた場所は、景中月古という画家のところであった。何としても軍人としての姿を残したい彼にとっては、一縷の望みともいえる。
    しかしながら、結果は同じであった。そして月古は冬梧に言うのだ。「その痣の正体を知らねばならない」と。
    その流れで、冬梧は月古の仕事を手伝うことになる。

    不可思議な空気の漂う中、確かな筆致で描かれるのは人の因業である。
    浮かび上がった因業は、当然ながら当人へと帰っていくものだろう。
    では、彼らは。浮かび上がった因業の幕引きは如何に。
    いつか痣の謎は解かれるのだろう。
    彼らは数多の因業に出会うのだろう。
    そんな期待をしたくなる作品であり、すっと染み入るように終わる短編でもある。
    是非、ご一読ください。

    • 2026年1月3日 12:55