神の街で金と傷が交差する物語

神々の街で吐いている男、という始まりがとても印象に残りました。

クロウの「半分だけ神で、どこにも馴染めない」感じが、金への執着や顔を褒められる嫌悪感につながっていて、読んでいて彼の傷が自然に伝わってきます。

リズの軽さもいいですね。

胡散臭いのに目利きは本物で、クロウを振り回しながらも、どこか彼の価値を本人より先に見抜いている感じがありました。

灰溜地区や歓楽街の空気も濃く、きれいな神話の裏側にある生活感が面白いです。

お金、血筋、見た目、自分の値段。

そういうものに抗いながら、それでも利用して生きようとする二人の行き先が気になる物語でした。

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