人間は決して、触っちゃいけないよ

叔父の死によって、叔父が暮らしていた家を引き継ぐことになった穰。

そこで、実はこの家の離れで今も暮らしており、叔父の家政婦をしていたという女性・瑠璃と出会う。

もうしばらく、ここで暮らさせて欲しいという彼女の頼みを聞き入れ、引き続き家政婦として共に生活することを承諾する。

少しづつ募らせていく瑠璃への恋慕と、それと同時に膨らむ瑠璃という存在への疑念。

1話目の庭に茂るリュウノヒゲとその実が暗示するものは……。

「人間は決して、触っちゃいけないよ」
その叔父の言葉が、徐々に効いてくる。

怪しく怖ろしく、そして美しい。
現代を舞台にした作品でありながら、どこか古い時代の気配を作品全体から感じる怪奇譚。

ぜひ、ご一読を。

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