回帰は本当に幸福を連れてくるのか
- ★★★ Excellent!!!
モイライという言葉の意味をご存知でしょうか。ご存知であれば想像がつくかもしれません。ご存知でなければぜひ調べてみてください。
主人公の書子は、平成の時代から回帰します。そして時代は平成ではなく修文という時代となりました。
平成における幸せを手放したのは、すべて父のため。もっともこの「父のため」というのは、前向きな意味ではなく、「父のせい」と言い換えても良いでしょう。
その先に起きることを知った上で回帰すれば、人は運命を思う通りにできるのでしょうか。望んだ幸せを手にできるのでしょうか。
これは息苦しいほどにもがく、ある女性の「終わり」までの物語。
果たしてそれぞれの選択は、誰にとっての幸福だったのでしょうか。
運命とは捻れた糸のようなもの。けれどそれは人によって縺れて見えて、人によっては解けて見えるのかもしれません。
そして、誰かにパチンと糸を切られて終わり。終わるはず、なのです。ですがもしも、誰かが再びその糸を紡ぐとすれば――?
回帰した女性の足取りを、一緒に辿っていきましょう。
ぜひ、ご一読ください。