ここにある愛を感じて下さい……。

カクヨムコンテスト11【短編】参加作品となります。
愛鳥家以外の方にも、幅広くご紹介出来る作品です。

生き物を飼う場合の最大の問題はなんでしょうか? 
そんなに難しく考えずに、僕が思うのは「言葉が通じない」事です。

小説を書く者として「言葉」は重要です。ですがペットにはその「言葉」が通じない。当たり前の事ですが、これは物書きとしてアイデンティティクライシスとも言えるかもしれません。

ですが、実はそうではないんです。

誰もがご理解頂けると思いますが、良質な小説とは「その伝えたい事」を言葉にして直接読者に訴える事はしません。そこに「思考」を挟み、感じ取って貰いたいからです。

つまり作家という生き物は言葉を大切に操りながらも、実は一番言いたい事は「言葉にしない」偏屈な生き物なんですね(笑)。素直な小説書きの皆様は、一度ご再考されて見て下さい。物の見え方が変わるかと思います。

さて、本作です。

言葉の通じないペットと飼い主、もうおわかりとは思いますが、そこには小説において最も重要な「言葉にしなくても伝わるもの」が確実に常時存在します。

愛情です。これが全てです。

目の前にある「命」に対して、あらん限りの愛情を注ぐ。そうすれば、100%思い通りになんかならなくても、飼い主とペットは必ず「繋がっている」って双方が感じています。

本作はオカメインコの産卵にまつわるお話です。非常に読み易くライトな文体で楽しく書かれておりますが、その裏にある飼い主様の並々ならぬご苦労、そして深い深い愛情、それらが行間から確実に感じ取れます。

僕はその姿勢に、大袈裟じゃなくて感動を覚えます。

人とはその寿命が違う生き物を飼う事、それは「命」に対する責任や尊厳という前に、「命」に対する愛情をどれだけ注ぎ、その「命」にどれだけ「幸福」を感じてもらうか、それが一番だと僕は思うからです。

お勧め致します。

この作品に皆様の深い深い愛情が注がれる事を願って、レビューを書かせて頂きました。

皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)





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