最弱幼女と最凶悪魔の、笑えて泣ける温かい逆転劇

 両親を亡くした八歳の幼女・メルフィーデが、冷淡な親戚の家に引き取られ、三匹の悪魔と渡り合うダークファンタジー……なんですけど、実態はもう笑えてしょうがない。

 まず主人公のメルフィーデがとっても健気。意地悪な伯母にいびられるし、従兄弟にからかわれるし、悪魔に食べられそうになる三重苦。それでも「きっと悪気はないんだ」と前向きに解釈しようとする姿に、思わず「頑張れ!」って応援したくなる。
 悪魔トリオの掛け合いも絶妙で、食べようとしてた相手を気づけば本気で守るようになっていく変化がとても自然でニクいです。特に狼のビルゴリアスは憎まれ口を叩きながらも一番ムキになって戦ってくれる、典型的なツンデレ悪魔として最っ高でした。

 そして外せないのが「漏らし」というネタ。怖いと漏らす、驚くと漏らす、戦いが終わったあとも漏らす。これが陰惨にならずにギャグとして成立しているのは、主人公の愛嬌と物語全体の温度感のおかげでしょうか。ラストで悪魔たちが「逃げろおおお!」と全力ダッシュする場面は大爆笑必至。

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