頭はいいけど恋心に鈍感なエリーの恋と成長の物語。キュン死してください!


 主人公エリーの恋愛への鈍感さがとても可愛らしく、思わず、そこ! そこよ! そこに気づいてと応援したくなる作品です。

 この物語の大きな魅力は、単純な鈍感ヒロインのじれじれ恋愛ではありません。

 幼い頃から両親に人生のレールを敷かれ、自分の夢や気持ちを押し込めて生きてきたエリー。
 学校でも嫌がらせを受け、周囲に心を閉ざした彼女が、ルクエの友情やジュリオンの優しさに触れることで、少しずつ自分の人生は自分で決めたいと思えるようになっていく。
 その心の変化が、とても丁寧に描かれた、秀逸な作品です。

 特に印象的なのは、エリーの鈍感が単なる恋愛音痴ではなく、自分の気持ちを抑えることに慣れすぎている彼女の生き方とも繋がって見えるところです。

 だからこそ、ジュリオンのまっすぐな想いが届くのか、二人の関係がどう変わっていくのか、じれったさの中にも切なさがあります。

 エリーを取り巻く友情と恋、親からの支配。それぞれが絡み合い、物語にしっかりとした奥行きを与えています。

 一人の少女が少しずつ自分の人生を取り戻していく成長物語。
 温かさと、胸を締めつけるような切なさを同時に味わえる青春恋愛作品です。どうぞ、お読みください、とってもおすすめです。

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