もうゴメンなんて言わないで。僕がきっと──

少年は砂を知っていた。
砂の食感、砂の味。そういうものを知っていた。
そして、「水」を知らなかった。「水」を知らなかったことを、知ってしまった。
少年は水を求めた。一緒に行くと言った少女と一緒に、大人の反対を押し切って旅に出た。
そして──。


ああ……なんて、なんて素敵なお話でしょう。
最後のふたりの様子、いつまでも眺めていたいです。

「人間は知っているものが欲しくなる」。
映像作品で聞いた言葉ですが、本当にその通りだなと思いました。
そしてその「知る」というのはなんて残酷なことでしょうと、お話を読みながら思っていました。

ああ、それでもふたりはもう、水を知ったことが残酷だとは思わないのでしょうね。

途中からずっと危なかったのですが、いよいよ泣きそうです。

素敵な作品に出会えました。
ありがとうございます。


このレビューを見つけてくださったあなたさまがもし、まだこの作品を読んでいらっしゃらなければ、ぜひ読んでみてくださいませ。

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