みちのくの風と、傷ついた女性と自分探しの男性のふたりの出会いの物語
- ★★★ Excellent!!!
男女それぞれが傷心の心でみちのく一人旅を始めた所から始まります。
東北の景色やご当地グルメ、スイーツなど共有するうちにふたりの心に変化が芽生えふたりの距離が少しずつ近づいていく、その微妙な揺らぎが描かれています。
偶然の積み重ね、旅先でふと見せる素の表情――そうした小さな瞬間が積み重なって、気づけば寄り添っている二人。
東北の土地の空気感がとても丁寧に描かれていて、
旅って、景色を見るだけじゃなくて、自分の心の洗濯をしてくれる時間でもあるんだなと、しみじみ感じさせてくれます。
東北の風景と、ふたりの心の距離がゆっくり重なっていく感じが心地よく、
「どこかへ旅に出たくなる」
そんな気持ちを呼び起こしてくれる作品です。
読み終えたあと、ふたりの旅がどこへ続いていくのかを想像したくなるような、余白のある物語でした。