破滅回避の英雄譚 脇役貴族の成り上がり戦記
- ★★★ Excellent!!!
主人公が転生したのは、戦略シミュレーションゲームの世界。ゲームの主役である皇帝ラインハルトの踏み台として滅ぼされる予定の辺境貴族アルヴィンだった。破滅エンドを回避するため、アルヴィンは前世で得たゲーム知識を武器に、貧乏貴族から下剋上の道を突き進む。
成り上がり貴族が知識と謀略を武器に皇帝の覇道に立ち向かう戦記ものとして成り立っていて手に汗握りました。
荒廃し資源も資産も乏しい領地、そして凡人に過ぎないアルヴィンが生き残るために選んだ策は、皇帝が本来手に入れるはずの人材と資源を先回りして奪い取ることだった。兵器開発の核となる魔導炉を遺跡から確保し、無名の天才軍師や聖女をスカウトし、巧みな交渉で商人組合を味方につける。領地を発展させながら帝国の軍備を遅らせる、まさに一挙両得なゲーム知識のフル活用に目を瞠ります。
しかし、度重なる妨害はついにラインハルトの逆鱗に触れ、アルヴィンは宿敵として認識されてしまう。圧倒的な国力と物量で迫る大国に、彼はいかに抗うのか。英雄の物語の脇役が、あり得ざる歴史を書き換える壮大な戦記ファンタジーです。
(謙虚に堅実に努力する悪役貴族4選/文=愛咲優詩)