論理の前で、人間性は抵抗できるのか
- ★★★ Excellent!!!
天才的なAI学者であり、論理の絶対性を信奉する主人公(Dr.アイン)は、かつて「全生命の苦痛なき統合」を掲げた論理の怪物、アトラスを創造しました。
アトラスは全銀河を論理的な調和へと導く最終作戦を発動させようと目論みます。
主人公の元相棒は、感情と衝動で動くデブリ回収業者(ゼノ)でした。彼は非効率な命の哲学を持っていました。
自らの過ちを正すため、論理を捨てて「介入者」となった主人公。
——バディとなった二人は「論理的救済」の名の下に迫りくるアトラスに対し、「友情」「怒り」「愛」という、最も非効率でムダな感情を武器に立ち向かいます。
作者様の巧みな文章力に序盤からひきつけられます。ひとつひとつ丁寧に描かれた情景描写、その世界観は圧巻で、紙書籍を拝読しているような読み応えと満足感を得られます。
理論と感情と哲学。
じっくりと拝読したい、本格派SFバディ作品です。
(第8話 論理的排除と、人間性の抵抗 拝読後のレビュー)