犬の生命も尊いです

まだ幼い幸太くんは、
友達の家で飼っているトイプードルと戯れることで
純粋に『犬と遊びたい』と思うようになります
クリスマスを前に、サンタさんへのお願い事は『犬がほしい』です

けれど、幸太くんの両親は共働きで日中家は不在になり、
年の離れた兄弟どころか、幸太くんには兄弟姉妹がいません

可愛い犬を迎えて、楽しい日々を送りたい気持ちはわかるけれど、
気持ちだけでは難しい問題です

犬は人間よりも寿命が短い
しつけや世話はどんな理由があっても、毎日欠かさずしなければなりません

御作は、犬を理解すること、生命を大切にすること
とても丁寧に描かれています

幸太くん家族は、欲しいからペットショップで買うという方法ではなく
動物愛護センターを通して、犬を飼うことへの覚悟や理解を学ぶことにしました
けれど、決して重くなりすぎず、
作者さまの優しい温かい筆致で伝えられているのがとってもじーんと来ました

幸太くんなりに犬のことを一生懸命に考えて
サンタさんへのお願い事に変化が―――。

この御作は犬だけでなく、これから動物を飼おうと思っている方
それから、子供さんからのおねだりで動物購入を検討されている親御様に
是非ぜひお薦めしたい、一作です