**第二章:神体と家族**

創世聖殿に満ちていた新神降臨の輝きは次第に消え去り、宇宙法則の無言の囁きだけが残った。盤古の視線は新たに任命された裁きの神と行政の神に向けられた。その眼差しは深く鋭く、彼らの生まれたばかりの神性を貫き、魂の奥底にある微細で言葉にできない不安――自らの新たな存在の本質に対する困惑――にまで届いているようだった。


かすかに浮かんだ悟りの表情が、彼の唇の端をかすめた。


「おそらく」盤古の声が静寂を切り裂く。自然法則の宣告のように、重々しくも率直だった。「お前たちは、あの原初の肉体の行方を知りたがっているのだろう」


兄妹の魂が微かに震えた。それは確かに彼らの潜在意識に潜む疑問だった。神となった今、知覚も力も存在形態さえもが完全に変容している。では、無数の歳月を刻んだあの凡俗の肉体は、いったいどうなったのか?


盤古は彼らの不安を解いた。「お前たちの原始の肉体を」彼は率直に宣言した。「核心の礎石——魂の本質に最も適合する器——として、我が創造の神力を注ぎ込み、今のお前たちの神性ある形体に鋳造し直したのだ」


妹の目に驚きがよぎるのを見て、盤古は眉間に思索の皺を浮かべ、口調を和らげ、疑いようのない確約を添えた:


「神として誓う。もしある日、お前たちが神職を退き、隠遁することを決意したなら、原初の肉体は完全な形で返還される。神であった期間の全ての記憶と経験と共に。」


この約束は最も堅固な礎石のように、兄妹の心の奥底に残っていた不安の波紋を鎮めた。それは彼らの道が決して行き止まりではないことを意味していた。この権責という重厚なマントは、少なくとも形式上は、彼らに未来の選択の自由を残していたのだ。


しかし盤古の続く言葉は、この「自由」の本質をさらに深い次元へと導いた。彼の声はますます深みを増し、全てを託す信頼に満ちていた。


「ましてや、私が与えるものは『裁決』と『行政』の称号や地位だけではない」 兄を横切り、妹へと視線を戻す。「今この瞬間より、お前たちは自らの神性から発する個人神力を自由に運用できる。さらに重要なのは、世界の均衡を維持し新たなモデルを推進する範囲内で、世界の原始神力を汲み取って職務を遂行することを許されるということだ」


世界の力を汲み取る!これは彼らに限りなく近い信用枠と力の源泉を授けることに他ならない。世界の法則は部分的に彼らに従属し、彼らのあらゆる行動は天地の呼吸と共鳴するだろう。


最後に、盤古は一歩前に踏み出した。その存在感は一層威厳を増しながらも、矛盾するように磁石のような温もりを放っていた。彼は傍らに立つ古く強大な秩序の主——自由と運命を同時に統べる存在——を見据えた。その視線を感じた秩序の主は軽く頷き、常に成文法典のように厳格なその顔に微かな優しさが浮かんだ。両眼には規則の境界線、風雲の変遷、そして運命の軌跡が同時に映し出されていた。


盤古は再び兄妹へと視線を戻し、無数の紀元の枠組みを定める宣言を下した:


「本日より、我は権能の神として汝らの父となる。秩序の主は汝らの長兄である。我ら四人は、一つの家族となる」


「家族か⋯⋯」


この言葉が神聖なる殿堂に響き渡った。そこに込められた温もり、責任、庇護、そして無条件の力は、いかなる神聖な権威よりも胸を打つものだった。これは彼らが地位と権能を得ただけでなく、帰属先——創造主と太初神によって構築された支援システム、すなわち宇宙で最も堅固な後ろ盾を手に入れたことを意味していた。前途には依然として茨の道が待ち受けるかもしれないが、もはや彼らは独りではなかった。


常に沈黙を守ってきた秩序の主——今や兄として成長した存在——も口を開いた。その声には依然として律法の響きが宿りつつ、長兄としての重厚さが加わっていた。「家族を守ること、それはこの世界の秩序を守ることだ。ようこそ、我が弟妹よ」


神聖なる誓いと再構築された絆によって築かれたこの新たな家族の中で、審判の神と行政の神はついに帰属を得た。温かくも強大な力が四人の間を循環し、この絆はもはや規則や契約の枠組みを超越していた。

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