銀河舞踏会 γジュリエット 2nd folio

第14話「二人で一人 ダブルキャスト・システム！： vs. Hamlet Seven swords」

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　パックは次元の狭間――銀河舞踏会ですらないこの次元を３．５．５次元とでも呼ぼうか――で、観客をまえに深々と頭を下げた。

　時を越え、星の越え、

　輝線の茨をかいくぐり、

　庭よりも小さな火のなかへ。

　お月様よりもいっとう早く、

　赤子を抱いて、一足飛びで降りてきた。

　それらはすべて、

　王女様のお言いつけ。

　ちょいと寄り道は悪い癖。

　緑の丘の草の輪を、摘まんで出掛けるは余の役目。

　これは紅玉色の、親愛なる女王様への贈り物。

　普遍の忠義の、証として――。

　そら、幕が上がります。

　このパックが世界を滅ぼし大団円まで、あと半分。