自己満足のための讃歌

ノーリ

第1話

寒さが厳しくなった12月の朝。

僕は家を出る。

お腹がすいた。冷蔵庫は空っぽ。

何か買おうとコンビニに向かう。

アニメの主題歌を聴きながら、鼻歌を歌いながら。

「だから」なのか「だけど」なのか。

簡単に人の一生は終わる。



「ドン」





まぁ、僕は死んだ。

「車に轢かれた」とか「神様の手違いで」とかの小説であるあるの死に方、、、、ではなく、足を踏み外して。

ちょうど柵のない場所だった。

ちょうど聴く曲を変えようとスマホを見ていた。

ちょうど何を食べようかと考えていた。






「クソが!!!!!!!」







汚い言葉だろ?

最後のセリフがこれかぁとか考えて僕の短い生は終わりましたとさ。




めでたしめでたし

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る