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概要
鍋の具は、俺たちの関係性の縮図だ。
同棲して二年になる主人公と莉子は、スーパーに買い物に来ていた。「今日、何鍋にする」という主人公の問いに、莉子はスマホの画面を見ながら、まともに答えようとしない。挙句、「水炊きにするか、キムチ鍋にするか」で険悪な雰囲気になってしまう。主人公は、「波風を立てず、地雷を踏まず、平穏に過ごすことを、うまくいっている、と言っていいのだろうか」と自問自答する。
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