灯浪
逢見 イロハ
失った明かりの灯し方(1)
経済も、人手も、何もかも滞ってしまったこの世に明かりを灯す者たち…灯浪(とうろう)
どうして彼らが、明かりを灯す放浪人と書いて、灯浪と呼ばれるようになったのか…
彼らが迎える最後とは…
灯浪―――
それはこの国にとって大変重要な役職。
この世界で医者や裁判官、政治家がどれだけ偉くても、収入が多くても、それを平気で上回って来るのが"灯浪"と呼ばれる役職。
国からの救済措置もあれば、
公共交通機関の無償化だってあるし、
宿代も無料になる…
噂では年齢も体格も問わないが為に、
"誰でもなれる職業"として有名で、
この職に就いた者は、
家族共に安定した生活を送れるらしい…
「それなのに、仕事内容と職業メンバーとか
事の詳細を一切明かされてない―――
――なんて本当にどうかしてる。」
「灯浪さんらが仕事する時にゃ、
分かろうが…近づいてはならんよ」
そう、じぃちゃんに教えられたのは
俺がまだ5つ、6つの時。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます