第五章:『星文』
「私はもともと、星々の間を旅していました。だから、また星に還りたいのです」
「でも今度は、
しかし
「私は、あなたの檻の中の鳥にはなりたくないの。自由に、どこまでも飛んでいきたい。でも、どこにいても、あなたのことを想い続ける。それが、私の恋の形」
その言葉を聞いて、
* * *
送信の日が来た。
「
「私は、あなたに出会えて幸せでした。百五十年の孤独も、あなたに会うためだったと思えば、少しも苦しくない」
「私も」
「私もあなたに会えて……本当に、幸せだった」
「いつか、また会えます。きっと」
「どうして分かるの?」
「だって私は、あなたに会いたくて、百五十年をかけて戻ってきたのですから」
「さようなら、
送信ボタンが押された。
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