第12話 宙の恋

雨の降る放課後、帰りながら僕と宙は恋バナをする。

「僕、小夜のことが好き」

と宙が言ってきた。僕は、小夜のことが好きなのに、宙も小夜のこと好きなんて。

「葵は?」「僕も・・・」

と言いかけるが小夜のこと好きだなんて言えない。すると、小夜がやってきた。

「二人とも何を話してるの?」「恋バナだよ」

と僕は言い返す。「へ~誰の事好きなの?」

と小夜が質問してきた。「僕は小夜の事がすき」

と宙が言う。すると、小夜は

「なっ何言って!?」

と言いながらも照れていた。

「なんで宙だけ、ずるいよ」

と思わず言ってしまった。

「えっ!葵も私のこと好きなの?」

と小夜が言ってきた。

「いや、好きっていうかなんていうか」「じゃあ、僕小夜取っちゃうよ?いいの?」と宙は言う。

「そっそれは」

すると、小夜は

「私は・・・」

と言いかける。「やっぱいい」

と小夜は言う。

そして、分かれ道、小夜と宙は右の道、僕は左の道に別れた。僕は一人になる。

「僕も、小夜のこと好きなんて言えないや」

とぼそっと独り言を呟く。

そして家に着く。「はあ、宙と小夜付き合いそうだな僕の恋叶わないなもういいや」

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