第9話恋の訪れ

クラスはザワついてる。小夜と宙が楽しく話している。

「宙!今日一緒に帰らない?」

「いいよ!」

なんだか僕の心臓がぎゅっとする。


(なんでだろう、宙と小夜が楽しく話してるだけなのに、こんなにも嫌な気持ちになるなんて)


僕は気づいてしまった。小夜のことが好きなこと。

僕は宙に嫉妬してしまった。嫉妬するなんて、

僕は小夜に本気になってるんだ。僕は、

小夜に話しかけた。

「小夜ちゃん!あのさ、僕とも帰らない?」

「うーん、今日は宙と帰りたいからまた今度ね」

「分かった!」

ちょっとやり取りしただけでドキドキする。すると、陽菜が話しかけてきた。

「葵くん!私と帰らない?」

「えっ!僕でいいの?」

「うん!」

そして、放課後になり陽菜と帰ることになった。陽菜は僕の耳元で囁く。

「相合傘する?」

かっーと身体が熱くなる。

「冗談冗談!あと、可愛い!」

「うん」

さらに可愛いって言われてさらにドキドキする。 僕だってやれるもん。僕は陽菜の耳元で囁く。

「陽菜も可愛いよ」

陽菜の顔が赤くなる。どうやら照れたようだ。

そして、玄関を出ると雨が降ってきた。

「ごめん、傘入っていい?」

と僕は陽菜に頼んだ。

「いいよ!」

と陽菜は快く返事した。

そして、僕と陽菜はそれぞれの家に帰った。

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