第3話小夜のお見舞い
布団を覆いかぶさり、寝ていると玄関のチャイムが鳴った。お母さんの声がする。僕の部屋の扉が開く。すると、小夜が立っていた。
「あっ葵くん、大丈夫?」
と小さな声で話しかける。
「心配してくれてありがとう」
と返事をする。
「ポカリ飲も」
ペットボトルを取ろうとすると、小夜が先に
取っていた。
「今、開けるね」
小夜はペットボトルのキャップを開け、僕に差し出してくれた。
「ありがと」
とカラカラな声で返事する。
小夜は「失礼するね」
と言い、僕のおでこを触った。思わず、僕の心臓が跳ね、身体が熱くなる。
「顔、赤いよ大丈夫?」
と小さな声で話しかける。
「ありがと、心配してくれて」
と僕は返す。
「実は、ちょっと心配で来たんだ」
と話してくれた。「そうなんだ」と言うと、咳き込んでしまう。
「あっあまり無理しないで」
と小夜は言う。
「じゃあ私もう帰るね!」
と言い帰って行った。
そして、僕は小夜が持ってきてくれたゼリーを食べる。そして、軽く歯を磨き眠りについた。
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