ピングーのスタンプと大人の報酬系
たけりゅぬ
ピングーのスタンプから学んだこと
前に学習塾で小学3年生を教えていたことがあった。
生徒のみんなはサッカーや水泳、ピアノと
他の習い事をした後に来る子たちばかりだった。
それで18時から21時まで勉強するのだから
業間休みにお弁当を食べたら、
後半はほとんどの子が眠そうな顔で授業を受けていて
勉強なんて無理だろうって状態だった。
それをなんとかしようと、授業に積極的に参加してくれた子に
ピングーのスタンプをノートに押してあげることにした。
するとそれがとても人気で授業が終わるとみんなが教卓に殺到して
スタンプちょーだいちょーだいって言ってくる。
貰えない子がいるとかわいそうなので、
なにか理由を付けて全員に押してあげていたら
教室で眠そうにする子はいなくなった上に
成績も上向いてよくなった。
それでもじきに飽きるだろうって思ったら
そんなことはなく教室はいつまでも活気づいていて
学年終わりまでずっといい感じで続いた。
ピングーのスタンプは100円ちょっと。
それでみんなが学年の最後まで頑張れたと思うと
すごいコスパだったなと思う。
当時ピングーが教室で特別人気だったわけでなく
多分あんまり褒めない学習塾の先生が
スタンプを押してくれることが嬉しかったのだろうと思う。
ただ気が付いたのは、単純に脳の報酬系の話に落とし込んだら、
ピングーのスタンプは大人でも効果があるということだった。
それで自分は何を貰ったら嬉しいかを試した結果
案外単純で、
創作や読書でも
やろうとしたことができたらチェックシートにチェックを入れるだけでいいことがわかった。
とにかくチェックを入れた時の報われた感がすごい。いわゆる脳汁ドバドバってやつだ。
実際に日々の進捗を細かく設定したチェックシート(1500字/日)で長編小説一本を書き上げたこともある。
つまり私はチェックシートがあるだけで最後までやり通すことができる人だったのだ。
自分がどういう報酬を欲しがるかシンプルにすると
道具を揃える(私の場合はボールペンとチェックシート)だけで
根性や忍耐から解放されて
やりたかったことに容易に近づくことができると知った。
ちなみにチェックシートが埋まったら
最後にピングーのスタンプを押すことにしている。
――――――――――――――
エッセイを読んで頂きありがとうございます
以下の近況ノートに
ピングー公式さんからいただいた「いいね」のスクショと
私が現在使っているチェックシートのサンプル画像を
貼ってありますので、よろしければご覧下さい
ピングーのスタンプと大人の報酬系 たけりゅぬ @hikirunjp
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます