everyday lonely days

@itigo1539milk

第1話高い、高い壁

高い、高い壁

今は2325年、度重なる地球温暖化で海面上昇が進み、人口は過疎化し、人々が住める場所は限定されていった。

2人の男性だろうか、背丈はそこまで高くなく、体型も細い。

1人は背にバッグを背負い、もう1人は腰に銃器をベルトで括りつけている。

2人は歩きながら何かを話している。

「食料ある?」と銃器を持った男が言う。

「もう尽きた。あと携帯食料3日分」とバッグを背負った男が言い、二人は立ち止まって目の前にある高い高い壁がそびえたっている。「これ、国か?どう思うノア?」とバッグを背負った男が言い、ノアと呼ばれた男が「国じゃない?レオン、ここに泊まろう。」と返す。

入国審査を終えた二人は、国の中を歩きながら不思議に思う。人がいないのだ。代わりにあるのは規則性があり並んでいる壁と、壁画だけである。

壁画にはその国の風習だろうか、な の 習のよ な 壁 が 

「ん?この本おかしい...」と見知らぬ男が言う。

確かにおかしかった。いつもと設定がおかしい気がする。僕はそう思いながら本を閉じた。

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