踏みにじられた桜の蕾

雪桜猫

第1話

朝田桜こと私は騒がしい目覚ましの音で目が覚めた。

「今日は、、、平日か。学校に行かなくちゃ、、、。」

私はそう思いゆっくりと布団から起き上がった。

その時だった。警察官が突然自分の部屋のドアを壁に穴が開きそうなくらいの物凄い勢いで開けながら入ってきた。

「今何時だと思っているんだ!早く行け!」

私が唖然としている間に警察官は私の首根っこを掴み、私を家の玄関の外まで引きずりそのまま覆面パトカーに乗せてしまった。朝起きたら急に覆面パトカーに乗せられたので私はとても戸惑った。

「なんで、、、、、?私は何も悪いことをしていないのに。」

「何を言っている。何も悪いことをしていなくてもお前は行かなくてはならない。」

行くってどこに、、、?そう思っていると警察官に囚人服を渡された。

「早く着替えろ。」

私はもしかして今から刑務所に行くのか、、、?中学2年生が警察官にかなうわけがないのでとりあえず大人しく囚人服を着た。囚人服ってスカートもあるんだ。知らなかった。あまり良い着心地ではない。なんかモゾモゾする。

着替え終わったとほぼ同時に車がガクンと大きく揺れて止まった。

「早く降りろ。行くぞ。」

警察官にそう言われたので私は恐る恐るパトカーをおりた。降りた目の前は刑務所だった。私は絶望した。私は何も悪いことをしていないのにどうして刑務所なんかに行かなければならないんだ。ああ、そうか、私は昔から人とコミュニケーションをとることや集団行動をすることが苦手だった。人に優しくしても優しさを利用されるだけだった。結局努力をしてもどれだけしても人と馴染むことは出来なかった。私は集団生活をする生き物である人間として産まれながら集団生活に絶望的に向いていない、人間の中の劣等生物なんだ。私はさっきの警察官が言っていた通り何も悪いことをしていなくても刑務所に入らなければならないんだ。私は何のために存在しているんだ?何のために息をしているんだ?何のために心臓を動かしているんだ?何のために意識があるんだ?何のために生きているんだ?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?何のために?


「お前は午前中はここにいろ。」

私は警察官によってベットのある個室に入れられた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る