友の死
@8963
彼氏
ある日、幼馴染の中河内健太が香耶と一緒に横浜まで行くために駅に向かっている最中に、突然後方から車が突進してきた。その時、健太は香耶が車に引かれそうになり、咄嗟に、車が来る道から遠ざけた。その勢いのあまり、自分が車の来る道に出てしまい、香耶は必死に声をかけ続けた。「健太」と何回も声をかけ続けたが、健太の意識が戻ることは無かった。香耶にとって、今まで付き合ってきた男性の中でも、健太は、とても心から愛してる彼氏だった。
彼氏の健太は死んだ。
そこで考えた、健太を引いた車の持ち主を見つけて、健太と「復讐してやる」とそう決心したのであった。そこで香耶は考えた、まず健太と一緒に歩いていた道の近くの家の住人に聞き込みを始めることにした。数々の家の住人に話を聞き始めたが、これだという証人は今のところ居なかったのであったが最後に聞き込みに行ったところで、有力な証人から言質を取ることが出来たのだ。その住人からは「車の運転手は、彼氏さんの方に目掛けてギアを上げたの如く、ぶつかりに行こうとしていた」そこで香耶は、その言質を取ったボイスレコーダーとその一端を写真を撮ったというのでそれを片手に、警察署に最初に向かったが、警察の方々は見向きもしなかった。悔しかったが、香耶はしょんぼりしながら警察を後にしたが、警察の裏で手を組んでいる人がいるのではないかとも考えた。そこで彼氏を引いた犯人を見つけるために、私はあらゆる手と使った、引いた車の写真を猪名寺探偵事務所に依頼し、違法な手口にも染めた、何としても健太を引いた犯人を見つけたかったからだ、そんなことしているとあっという間に、半年が過ぎた、ある日のことだった、猪名寺探偵事務所からある報告したいことがあると連絡を受けて、事務所の方に足を運んだ。そしたら、驚くべき事実が発覚したのであった。まず最初に、健太を引いた犯人の名前は、伏見成洸祐という、年齢は20代後半。その名前を聞いたとき香耶は驚きを隠せずにいた。それもそのはずだ、洸祐とは香耶が一番最初に付き合っていた元カレだったのだから。香耶は「許さない」と言った。探偵の方に、洸祐は今どこにいるのと聞くと、「もういません」と答えた。香耶は「海外に逃げたのね」と言ったが、探偵の方は、もうこの世にいませんと答えた。洸祐さんは、健太さんをひいてしまった後、とても後悔しておりました。人を殺めたことによって、精神的にいつも通りの生活を送ることが出来ず。最後はご自宅で首を吊って自殺されました。そうなったとき、香耶は「私はこれからどうしたらいいのよ」と泣きながら言った。そしたら、探偵事務所の方が一通の手紙を渡してきた。差出人は書かれていなかった。私は、中身を見てみることにした。そしたら、亡くなった健太からのメッセージだったのだ。健太は、香耶が自分がもし亡くなった場合、復讐とかを考えてしまうのではないかと考え、猪名寺探偵事務所の所長に手紙を渡していたのであった。「最愛の香耶へ」と書かれていた。香耶と会ったのは大学一年生のサッカーサークルに入るときだったね。自分がサークルに入ろうとして、うじうじしていた時に、手をつないで一緒に入ってくれて嬉しかった。
そこから時が立ち大学卒業したと同時に、お互いが秘かに心が惹かれていき、香耶から告白してくれた時、嬉しかった半分、ごめんねの気持ちでいっぱいでした。本当は、告白を受けたかったでしょ笑。こんなにも頼りなかった僕のことを愛してくれてありがとう。僕はもうこの世にいないけど、香耶は香耶らしく、幸せに過ごしてください。
その後香耶は手紙を閉じて胸にあて、「こちらこそだよ」と泣きながら心の中で思った。
友の死 @8963
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
参加中のコンテスト・自主企画
近況ノート
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます