禁断の純文学。三者三様の絡みが秀逸。
- ★★★ Excellent!!!
歴史の紐を解くプロの純文学です。短編なので詳細は割愛させていただきます。
硬派な書き口から三者三様の駆け引きがあり、こちらで一番ぐっときたシーンはたった二文で李昰を問い詰め、断罪する文。
共に勉学に励んだ友を切り捨てても王を選んだ李昰の心に間違いはないと信じたい。
スパイ行為なわけですから結末がああであっても仕方がないよなあ…と思いますが、残された2人の心は複雑。
勿論王は李昰の心の裡を知っているのですが、彼のいいようにやらせた結果、愛する彼に誰も裁けない罪をかぶせることになってしまった。この後半のくだり是非本編で読んでください!(硬派な文章で王が心の裡を吐露するシーンが最高です)
天下統一の傍らも最後まで使えた法相李昰。
こちらは短編なので濃厚なシーンはありませんが、非常に興味深い作品です。
映像で表示されるようなシーンの数々。完成版も楽しみに心待ちにさせていただきます。