恋愛

多分、王道の少女漫画が好きな人ならみんなこのお話を好きになれると思う。

全47話の完結済みのお話。大体１/３を読んだ時点での感想。

一見なろう系？と疑うタイトルだが、中身は先ほども述べたように王道少女漫画。

心優しき竜（人型になれる。白髪長髪イケメン）と人間の少女がくっつくまでの話。多分。

主人公のハルカちゃんがなかなか可哀想な境遇。

異世界「昔暴れ狂った竜を治めるため、異世界（日本）から聖女呼んだ。それがあなた（ハルカちゃん）」

↓

異世界「実はもう竜を御する方法分かってて、聖女は形式上のものだから、ゆっくりしててね」

↓

ハルカちゃん「私の存在意義って……？え、日本に帰れないの？」

大体こんな感じ。嫌われることよりも、無関心でいられることの方が、現実でも地味にダメージがデカいので、彼女の気持ちは計り知れない。

だが、そこでへこたれるのではなく、時に涙を流しながらも「聖女」としてやれることをやってみようと奮起する姿がいじらしくて、推せる。すごく等身大の女子大生という感じで、感情移入しやすい。

お相手の竜さん、名前を薄明竜というのだが、もイケメン。泣いてるハルカちゃんに手を差し伸べ、寄り添ってくれるお兄さん系。

そして、ハルカちゃんへの愛がデカい。言葉の節々にBIGLOVEを感じる。ハルカちゃんを喜ばせるための行動力もある。

今の時点ではよ付き合えと思うのは私だけではないはず。

ところで、ハルカちゃんは重度のドルオタである。そのため、異世界でライブを行うことに目標にしているのだが、現実のライブを異世界に置き換えるのこんな感じになるのか、と感心する。

今はまだ準備段階だが、公演が楽しみ。異世界ではサイリウムが魔法に置き換わるらしい。

全体的に温かい雰囲気で安心して読める。荒んだ心にしみわたる一冊。

なお、作者様がとても丁寧な方で、作品の読みどころを適宜紹介して下さっている。こういう心遣いは見習いたいもの。

作品名：お飾り聖女、光の魔法使いに転職します！

作者様名：綾野あや

読みどころ（作者様の近況ノート）

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