分かっている

祭煙禍 薬

分かっている

 それはいつも通りの朝だった。

それは、それは、いつも通りの朝だった。


 ポカンと空いた心の穴は今日も埋まる気がしない。  


 あぁ、私の宝物子供、貴方の止まった時間を代われたら良かったのに。


 叶わぬまま、立ち直れぬまま、変わらぬ朝が来る。

 朝は待ってくれない。


 それはいつも通りになってしまった朝だった。

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