未来で神様は猫を被った。
色採鳥 奇麗
プロローグ
荘厳なる結末
燦々と輝く暖かな光が、鮮やかに染まる夕焼けの空を
まるで、無尽蔵に飛び交う流れ星の群生に、目の前で出くわしたような神秘的な光景。辺り一面に数多の軌跡を残しては、その軌跡を新たな光の筋がなぞっていく。
私は、この光を知っている。
──それは死した者の魂を、来世へと
光は、私を迎えに来たのだった。
何を隠そう、私は数カ月前、道半ばで不幸にも命を落としてしまった死者だ。本来ならばその時に、私は新たな世界へと旅立つはずだった。
だというのに、私には幸運にもチャンスが与えられ、未練がましく現世にとどまった。
今となっては、その心残りもきれいさっぱり消え去っている。
…もう、なにも思い残すことはない。
ここは私の終着点にして、新たな旅路への出発点。
私はこれまでの、人生の軌跡を振り返った。
誰も予期することのできないような、奇想天外のハチャメチャ人生…。
この荘厳なる結末に至るまでの、大好きな人たちとの運命の旅路を……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます