第10話 魔力酔いと看病
ジューッ、と脂の爆ぜる音が、六畳一間の静寂を塗り替えていく。
フライパンの上で踊るのは、スーパーの特売で仕入れた合い挽き肉だ。飴色になるまで炒めた玉ねぎ、パン粉と牛乳、ナツメグを混ぜ込んで練り上げた、正真正銘の手作りハンバーグ。換気扇が必死に吸い込もうとする煙には、焦げたバターと肉汁の、暴力的と言っていいほどの芳香が含まれている。
「……まだ」
「焦らすな。中まで火を通さないと腹を壊すぞ」
背後から、エプロンの紐を握りしめる感触があった。
待ちきれないらしい。アリサが背中にぴったりと張り付き、脇の下から首を伸ばしてフライパンを覗き込んでいる。調理の熱気か、それとも興奮のせいか。頬が林檎のように赤く、吐きかかる息がやけに熱い。
「……いい匂い。お店のハンバーグより、いい匂いがする」
「お前の鼻は俺への補正がかかりすぎだ」
「事実だもん。……早く食べたい」
ぎゅぅ、とエプロンの紐が引かれる。
子供のような仕草。数時間前まで新宿の街で逃走劇を繰り広げ、世界中がその行方を追っているS級探索者とは到底思えない。ここにいるのは、ただ夕飯を待ちわびる、腹を空かせた一人の少女だけだ。
「……ほら、焼けたぞ」
フライパン返しで皿に移す。ふっくらと膨らんだ肉塊に、赤ワインとケチャップ、ウスターソースを煮詰めた特製ソースを回しかけた。
ジュワアァッ!
鉄板の上でソースが踊り、酸味と甘みの混じった湯気が立ち上る。
ちゃぶ台を挟んで向かい合った。「いただきます」の唱和もそこそこに、アリサはナイフを入れた。溢れ出す透明な肉汁。フォークで突き刺し、熱々のそれを口へと運ぶ。
「……んッ」
ぱあぁ、と。部屋の蛍光灯よりも明るく、彼女の表情が輝いた。
「……おいしい……っ」
「そりゃどうも」
「ふわふわで、ジューシーで……なんか、すごく優しい味がする」
熱い肉をハフハフと咀嚼し、白米を頬張る。
リスのように頬を膨らませ、幸せそうに目を細める姿を見ていると、今日の疲れ――日下部レオとの対峙や、パパラッチからの逃走による筋肉痛――が、少しだけ和らぐ気がした。誰かに食事を作り、それを美味いと言って食ってもらう。そんな当たり前の営みが、独身中年男の乾いた心に妙な充足感をもたらしている。
「……おかわり、あるぞ」
「うんっ」
元気よく頷く笑顔。だが、ふと違和感を覚えた。
箸を持つ手が、ほんのわずかに震えているような気がする。それに、頬の赤みも少し強すぎるのではないか。室温のせいか? 狭いアパートで火を使ったせいで熱がこもっているのかもしれない。
「……顔、赤いぞ。暑いか」
「え? ……ううん、平気。ハンバーグがおいしくて、興奮してるだけ」
えへへ、と笑って誤魔化す。その笑顔に曇りはない。俺の考えすぎか。
確かに、今日は一日中歩き回り、精神的にも負荷がかかるイベントが続いた。S級とはいえ、中身は十九歳の小娘だ。疲れが出るのも無理はない。
「……食ったら、すぐ寝ろよ」
「うん。……一緒に、寝てくれる」
「……はいはい」
いつもの甘えん坊モード。苦笑しつつ、俺も冷めた缶ビールを喉に流し込んだ。
◇
深夜、二時。
重苦しい空気が肺を圧迫していた。
「……ぅ、……はぁ、っ」
耳元で聞こえる、荒い呼吸音。
普段なら、スースーという安らかな寝息がBGMのはずだ。だが今夜は違う。何かに追われるような、あるいは溺れているような、苦しげで不規則な喘鳴。眼球が覚醒するより先に、皮膚が異常を感知した。
熱い。
抱き枕のように俺にしがみついている身体から、尋常ではない熱量が放射されている。電気毛布を最大出力で巻き付けられたような、じっとりとした不快な熱気。
「……おい」
目蓋をこじ開けると、闇に慣れた目が隣の惨状を捉えた。
「……ぅ、ぁ……レンジ……」
アリサが、
「……ッ」
飛び起き、電気の紐を引く。カチッ。
青白い蛍光灯の下、さらけ出されたその顔を見て、血の気が引いた。赤い。夕食の時の比ではない。まるで茹で上がったように全身が紅潮し、その一方で唇だけが紫色に震えている。
「痛い……頭、割れちゃう……ッ」
涙で濡れた瞳が、焦点の合わないまま虚空を彷徨う。俺の腕を掴む爪が、皮膚を突き破らんばかりに食い込んだ。だが、それを振り払う余裕などない。
「おい、しっかりしろ! 何があった」
額に手を当てる。火傷しそうなほどの高熱。四十度は優に超えているだろう。風邪か? いや、S級探索者の肉体強度が、ただのウイルス如きに後れを取るとは思えない。
だとすれば。
(……魔力酔い、か)
脳内のデータベースが、最悪の検索結果を弾き出す。
長期間の魔力枯渇状態から、急激な環境変化、そして俺という「抑制因子」への過度な接触によるリバウンド。あるいは、昼間の精神的動揺が引き金になったのか。体内のマナ循環システムが
「……あ、ぁあッ! 痛い、痛いよぉ……ッ」
悲鳴に近い絶叫。
彼女の背中から、バチバチと青白い火花が散った。漏れ出した魔力が、物理的な放電現象となって畳を焦がす。このままでは彼女自身の脳が焼き切れるか、あるいは暴走した魔力がこのアパートごと一帯を吹き飛ばすか。どちらにせよ、悠長に救急車を呼んでいる時間はない。そもそも、普通の医者にこの「バグ」が治せるはずもない。
覚悟を決め、汗ばむ彼女の手を両手で包み込んだ。
「……聞け、アリサ。今から『散らす』ぞ」
震える身体を抱き寄せ、耳元で強く囁く。意識があるのかは分からない。だが、伝えるしかなかった。
「俺がついてる。……絶対に、壊させはしない」
「……アクセス、開始」
乾いた唇から漏れるコマンドは、祈りにも似ていた。
右手で、彼女の細い手首を掴む。脈動が異常に速い。血管の中で煮えたぎるマナが、皮膚を突き破ろうと暴れているのが指先から伝わってくる。左手は、汗で張り付いた前髪を払い、高熱を発する額へと押し当てた。
「あ、ぁ……っ、熱い、熱いよぉ……」
「じっとしてろ。……すぐに楽になる」
意識を研ぎ澄ます。
普段の「バグ消去」とは勝手が違う。スライムを一瞬で消すような荒療治はできない。繊細な硝子細工の内部にあるひび割れを、一つ一つ手作業で埋めていくような緻密な演算が必要だ。
《
脳内でスイッチを入れる。指先の接触点から、冷却水のような青白い論理コードを流し込む。彼女の体内で暴走する「過剰な魔力数値」を検知し、それを正常な「規定値」へとリアルタイムで書き換えていく作業。
ジジッ、ジジジ……。
額と手が触れ合う場所で、小さなスパーク音が鳴る。行き場を失っていた熱エネルギーが、俺の干渉によって中和され、無害な光の粒子となって霧散していく。
「……ん、ぐぅ……っ」
アリサの身体が大きく跳ねた。拒絶反応か。それとも、神経を直接弄られる不快感か。彼女は苦悶の表情でシーツを掻きむしり、逃れようと首を振る。だが、ここで手を離せば彼女は自壊する。
「……逃げるな、馬鹿」
逃がさない。
手首を掴む指に力を込める。万力のように固定し、反対の手で額を押さえつける。傍から見れば暴力を振るっているように見えるかもしれない。だが、これは命綱だ。俺という
「あ……う、ぁ……」
数分が経過した頃だろうか。絶叫が収まり、荒い呼吸だけが部屋に響くようになった。
だが、熱は引かない。体内生成される魔力が次から次へと溢れ出し、終わりのないいたちごっこが続く。
「……しぶといな」
額に脂汗が滲む。
こちらの精神力(MP)も削られていく。他人の生体データに干渉し続ける負荷は、徹夜で膨大なスパグッティコードを修正し続ける作業に等しい。脳の芯が痺れ、視界がチカチカと明滅する。それでも、離すわけにはいかなかった。
「……ママ……?」
不意に、弱々しい声が鼓膜を叩いた。
見下ろすと、充血した赤い瞳が薄く開かれている。だが、そこに映っているのは俺ではない。高熱が見せる幻影だ。
「……痛くない……? もう、実験……終わり……?」
胸の奥が、冷たい手で鷲掴みにされたように痛む。
実験。
その単語が意味する背景を想像し、奥歯を噛み締めた。彼女は「最強」として生まれたわけではない。作られたのだ。誰かの都合で、兵器として運用するために。この歪な魔力生成器官も、不安定な精神も、すべては大人の事情による「仕様(バグ)」なのかもしれない。
「……ああ、終わりだ」
俺は嘘をついた。彼女の見ていた悪夢を肯定し、終わらせるための嘘を。
「もう実験はない。……今は、ただの夜だ」
汗で濡れた頬を、親指で拭う。その感触に安心したのか、アリサはふぅ、と熱い息を吐き、俺の手のひらに顔を擦り寄せた。
「……手、冷たい……気持ちいい……」
「……お前が熱すぎるんだよ」
憎まれ口を叩くが、声に棘を含ませることはできなかった。握り返してくる手の力が、あまりに弱々しく、そして必死だったからだ。
「……行かないで」
指が絡まる。細く、折れそうな指が、無骨な指に一本ずつ絡みつき、しがみついてくる。
「一人にしないで……暗いの、いや……」
「……ここにいる」
「嘘……みんな、いなくなる……置いていくの……」
涙が、こめかみを伝って枕に吸い込まれていく。
孤独。S級という頂点に立つ者が抱える、誰にも触れられない絶対的な孤独。彼女はずっと、この暗闇の中で膝を抱えていたのだ。誰も助けてくれない、誰も近づけない、轟音と苦痛の檻の中で。
「……行かない」
ベッドの脇、畳の上に胡座をかき直し、彼女の手を両手で包み込んだまま、低く告げた。
「どこにも行かない。……業務命令だからな」
「……ぎょうむ……?」
「ああ。お前を朝まで監視するのが、今の俺の仕事だ。……だから、絶対に離れない」
仕事。
その言葉が、今の彼女にとって一番の「約束」になることを知っていた。感情や愛情は移ろうかもしれない。だが、業務命令は絶対だ。社畜である俺が、仕事を放棄することはあり得ない。その絶対的な法則性が、彼女の不安を論理的に塗り潰していく。
「……そっか……お仕事、なら……安心、だね……」
口元が、微かに緩んだ。
絡められた指の力が、ふっと抜ける。だが、離れようとはしない。むしろ、命綱を握りしめるように、俺の手のひらの中に自分の手を預けきっている。
「……んぅ……」
規則正しい寝息が戻ってきた。依然として熱は高いが、先ほどのような危険な
「……ったく」
大きく息を吐き出し、天井を仰ぐ。蛍光灯の紐が微かに揺れていた。
離せない。手を離せば、またノイズが彼女を襲うかもしれない。左手は彼女の額に、右手は彼女の手の中に。完全に拘束されている。トイレにも行けないし、水も飲めない。このまま朝まで、人間冷却装置として稼働し続けなければならない。
「……ブラック企業も真っ青だな」
自嘲気味に呟く。
だが不思議と、不快ではなかった。掌から伝わる彼女の脈動が、トクトクと俺の心臓のリズムと同期していく。ただの道具として扱われてきた彼女が、今、初めて「人間」として熱を伝えてきている。
その熱を、守りたいと思ってしまった。システム管理者としてではなく、ただの一人の男として。
「……おやすみ、アリサ」
名前を呼ぶ。S級でも、魔女でもなく。
返事はなかった。ただ、寝言のように小さく喉を鳴らし、彼女は俺の手を枕元へと引き寄せ、愛おしそうに頬の下に敷いた。
◇
チュン、チュン……。
電子音ではない、本物の雀の鳴き声が、薄いカーテンの隙間から侵入してくる。目蓋の裏を、白々しい朝の光が容赦なく焼き払った。
「……ぐ、ぅ……」
呻き声を上げて覚醒する。
身体中が、錆びついた蝶番のように悲鳴を上げている。特に腰と背中は、コンクリートの上で寝た翌日のようにバキバキだ。畳の上で胡座をかいたまま、ベッドに上半身を預けて寝落ちするという、人間工学を無視した体勢の代償。
「……腕、死んだか?」
感覚がない。右手が、肩から先だけ別の生き物になったように重く、そして痺れている。恐る恐る視線を落とすと、そこにはまだ、俺の手を枕代わりにして眠る少女の姿があった。
「……すぅ……ん……」
昨夜の苦悶に満ちた表情は消えている。あるのは、朝露に濡れた花のような、穏やかで無防備な寝顔だけ。頬の赤みは引き、透き通るような白さが戻っている。規則正しい寝息が手の甲にかかるたび、擽ったさと共に確かな「生」の温もりが伝わってきた。
「……よかった」
安堵の溜息が漏れる。
どうやら最悪の事態――魔力暴走による自己崩壊――は免れたらしい。一晩中、微弱電流のように流し続けた《論理復元》のコードが、彼女の乱れた回路を正常値へと縫い合わせたのだ。
そっと、手を引き抜こうとする。
だが。
「……んぅ……」
反射的に、指が握り込まれた。眠っているはずなのに、その拘束力は強い。まるで、大切なぬいぐるみを奪われまいとする子供の握力だ。痺れ切った神経に、ジリジリと電流が走る。
「……おい、起きろ。朝だぞ」
「……むにゃ……」
「遅刻するぞ。……プリン、食うぞ」
「……んッ」
食い意地だけはS級か。
「プリン」という単語に反応し、長い睫毛がピクリと震えた。ゆっくりと、重そうに目蓋が持ち上がる。朝の光に慣れないのか、数回瞬きをしてから、ぼんやりとした赤い瞳が俺を捉えた。
「……あ、れ……?」
寝ぼけた声。キョロキョロと周囲を見回し、自分の状況を確認する。見慣れない天井。汗ばんだシーツ。そして、自分の頬の下にある、ゴツゴツとした男の手。
「……レンジ?」
「おはよう。気分はどうだ」
「……体が、軽い。……痛くない」
不思議そうに自分の掌を開閉し、それから視線を俺に戻す。昨夜の記憶が、徐々にリンクしていくのだろう。瞳孔が開き、驚きと、それ以上の感情が揺らめいた。
「……ずっと、いてくれたの」
「言ったろ。業務命令だって」
「……寝ないで?」
「寝たさ。お前の手を握ったまま、座禅組んでな。お陰で右手の感覚がない」
肩をすくめ、わざとらしく腕を振ってみせる。嘘ではない。今の右腕は、血流障害で壊死寸前だ。労災認定してほしいレベルで。
だが、アリサは笑わなかった。じっと俺の目を見つめ、それから両手で、痺れた右手を包み込んだ。
「……嘘つき」
「あん?」
「業務なんかじゃない。……すごく、優しかった」
包み込んだ手を、自分の頬へと押し当てる。ひんやりとした彼女の頬の感触が、痺れた指先に伝わってくる。
「ずっと、聞こえてたよ。……『大丈夫だ』って。『ここにいる』って……レンジの声が、魔法みたいに痛いのを消してくれた」
潤んだ瞳が、真っ直ぐに俺を射抜く。
そこにあるのは、単なる依存ではない。明確な「信頼」と、言葉にできないほどの「情熱」だった。孤独な夜を、たった一人で耐え続けてきた少女。その彼女にとって、手を握って朝を迎えるという行為がどれほどの救いだったのか。俺ごときには計り知れない。
「……仕事熱心なだけだ」
「ふふ。……ありがと、管理官さん」
花が綻ぶように笑う。その笑顔は、昨日の買い出しの時よりも、もっと深く、柔らかく、俺の胸の奥底に突き刺さった。
「……ん、しょ」
アリサが身を起こす。汗で張り付いたパジャマが肌を露わにするが、今の彼女はそんなことを気にする様子もない。首に腕を回し、体重を預けてくる。
「……充電」
「……またか」
「うん。……昨日の分も、全部」
額を肩に押し付け、深呼吸をする。朝の匂い。汗の匂い。そして、生きている匂い。
拒む理由はなかった。痺れた右手の代わりに、左手を彼女の背中に回し、ポンポンと軽く叩く。
「……よし。充電完了だ」
「まだ」
「長い」
「……あとちょっと」
甘える声。
外では、通勤ラッシュの足音が聞こえ始めている。日常が動き出す音。だが、この狭い六畳一間だけは、まだ優しい時間が流れていた。
「……あ、そうだ」
不意に、アリサが顔を上げる。悪戯っぽい笑みを浮かべ、耳元に唇を寄せた。
「看病のお礼……してあげよっか」
「は? 金ならいらんぞ」
「ううん。お金じゃないよ」
ちゅ。
柔らかい感触が、頬に触れた。一瞬の出来事。鳥が啄むような、軽いキス。
「……なっ」
「へへっ、ごちそうさまでした!」
真っ赤な顔で言い逃げし、彼女はベッドから飛び降りた。「シャワー浴びてくる!」と叫んで脱衣所へ駆け込んでいく背中を、呆然と見送ることしかできなかった。
頬に残る感触。
心臓が、早鐘を打っている。
これは「業務」の範疇を超えている。完全に、規定違反だ。だが、湧き上がってくる感情を「不快」と断じることは、どうしてもできなかった。
「……ませたガキが」
熱くなった頬を手の甲で拭い、立ち上がる。
足元がふらついた。寝不足と、魔力干渉の反動と、そして不意打ちのキスによる動揺。どうやら今日もまた、平穏とは程遠い一日になりそうだ。
台所へ向かい、冷蔵庫を開ける。
冷えた水のペットボトルを取り出し、一気に煽った。冷たい液体が喉を通るが、頬の熱だけは、しばらく冷めそうになかった。
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