第2章
第19話
「
「うーん……しーろ、お話?」
「うん。しろはね、あの時、
「あの時はね、全然なんともなかったんだ。
「突然ね、自分がどこにいるか、わからなくなっちゃうの。さっきまで神殿の入り口にいたのに、気がついたらね、森の奥の泉のそばに立ってるの。それからね、力がぜんぜん出なくなっちゃって。ふわーって、普通の女の子になっちゃったんだよー」
「しーろ、変だよー」
「変だよねー。
その時、障子が静かに開かれ、
「ふふ、
「うむ。
間もなく、
「待たせたな、
「ききょ、美味しい!」
「ふふ、それは良かった。たくさん食べるがいい」
そして、その成長と共に、八つの
ある日の昼下がり、高天原の庭で、
「
「かくれんぼ!
「では、儂が数えている間、隠れていろ。
「もういいよー!」
「
「見つけたぞ、
「あれ……?
「な、なな、なんと!?
「えへへー、
「これは……八咫鏡の力で、姿を隠すだけでなく、周囲の空間そのものを歪めて転移させてしまったのか!」
「も、戻さぬと!
「ご、ごめんなさい!
「ふう……助かった。空間の
「
その日以来、高天原の神々は、
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