香りをきき、人生をきく、生き方を考えさせられる清涼譚!

香道(こうどう)とは、一定の作法に従って香木(沈香など)を焚き、立ち上る香りを鑑賞する日本の伝統的な芸道…らしいです。

本作はそんな香道の店を営む父と娘のお話。

香道において、香りを「きく」という表現をすることを本作から学びました。鼻で嗅ぐのではなく、心と感性を研ぎ澄ませてじっくりと味わうのだ、と。

五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)の中で、嗅覚だけが「大脳辺縁系」という脳の深い部分に直接繋がっています。感情や記憶を司る中枢へダイレクトに直通するのです。なので、香道が目指すところがいかに人生の神髄に関わることなのかが察せられます。


店の名前は木葉堂。娘は父をちゃん付けで呼び、父は娘をさん付けで呼びます。そんな一風変わった父娘の元には、様々な事情を抱えたお客さんたちが訪れます。

店主は香りをきくとともに、お客さんたちの生き方をききます。その語られる人生を興味深く読みながら、いつしか、自分の人生もきいて欲しいと願っています(⁠◡⁠ ⁠ω⁠ ⁠◡⁠)



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