第4話 禁止4

「これは握手……あ」


 そうか!


 握手の文化はないんだ!


 あと、握手が仏教用語じゃなくて良かった!


「何でもない。気にしないで」


「は、はぁ。では旅の準備に向いましょう」


 こうして、おれたちの旅が始まった。


 なんかここまでですら死の気配を感じたが、不安な船出だ。


 召喚された所を出ると、そこは石造りの町だった。


 そして、今までいたのは簡単な作りの塔だった。


 乾燥した空気が、日本との違いを感じさせる。


 旅の装備を揃えるため、石畳の大通りを進んでいく。


 町を見ていると妙に綺麗だし、文化レベルはちぐはぐに感じるが、中世ヨーロッパに近いのはお約束というやつだろうか。


「ところで君は何で召喚を?」


「私は召喚アカデミア出身なのです」


「え?」



「学生?」


 or


「何歳?」

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