普通の学園生活を送りたかった!!!〜ただの秀才貴族が流れで学園の中心人物になる話〜

最強が好きな人

第1話 まず過去の話をしようか

突然だが、僕の話をしよう。


僕の名前はリベル・ゴードンだ。

年齢は15歳。身長は170後半。透き通った銀髪が特徴だとよく言われる。

今は王立魔法学園に通っている。

この学園では剣や魔法に、地理、経済、内政学やその他諸々の必要な事が学べる。

俺はと言うと成績はそこそこ。友達もまぁいる方ではあると思う。中々に充実した学園生活を


現在、僕は重大な問題を抱えている。それは何かというと。……おっとこんな事説明している場合では無い。


「「「リベルーー!!何処だーー!!!」」」


「クソがッッ!!どうしてこうなっちまったんだよーーーーーーーーーーー!!!!!!」


時は少し遡る。



◆◆◆


「うぅーんん。ようやく慣れてきたぜ、華々しい学園生活!」


俺は伸びをしながら言う。するといつもの二人が話しかけてくる。


「慣れたってほとんど寝ているだけじゃない。」


「そうそう、クラスの中ではついに居眠りリベルってあだ名がついたんだぜ?」


「五月蝿いなぁルーシュ、バイツ。これでも成績はいい方だぜ?」


ルーシュ・リンガー


身長は160後半。ピンクの髪が特徴の女子だ。名のある優秀な貴族で俺からしたら高嶺の花だったが、今は普通に話す事が出来る。


バイツ・ティーン。


身長は俺と同じくらいの紫の髪と少し怖い顔を持っている男子だ。コイツは結構優秀で入学直後のテストは10位以内に入った。しかも魔法の腕もいいときた。


この二人は入学してからずっと一緒に居る奴らだ。事あるごとに小言を言ってくるが、面白いやつであるのは間違いない。


「本当にあなたって人は……。」


「……これでコイツがそこそこ優秀っていうのがムカつくんだよな。」


ルーシュは呆れ、バイツは顔をピクピクと引き攣らせている。


「まぁまぁ!そんな事は置いといて、昼飯食いに行こうぜ!」


俺はそんな二人を連れて学食へ向かった。


-食堂-


「……ところで例の噂、あれって本当なのか?」


俺は二人に問いかける。


「例の噂……たしか、生徒会の役員が一年生から選ばれるってやつよね。」


ルーシュがうーんと唸りながら言う。


「あぁ、あれか。俺も聞いたぜ。確か前代未聞って皆んなが騒いでいるよな。」


バイツが口調に似合わない優雅な所作で食事をしている。


本来なら生徒会は二年生と三年生から選ばれるのだが、今年は生徒会長は異例の二年生。しかも大幅な改革を望んでいるようで能力で役員を選ぶのだとか。で、何処からの噂で何の根拠があるかは知らないがその会長が一年生を抜擢すると言ったとのことが。


「まぁ、ルーシュやバイツなら有り得るかもしれないが俺なんかは絶対に有り得ないから正直どうでもいい話………ってどうした?二人揃って後ろなんか……見…て。」


「ご機嫌よう。ルーシュさんにバイツさん………そしてリベルさん?」


後ろを見れば話題の会長が笑顔で立っていたのだ。生徒会は専用の施設を所有しているため、公共の……特に学食になんて姿を表すなんて滅多にないからか周りの奴らも騒いでいる。


「ご、ご機嫌麗しゅう。会長殿。それでどんなご用でここに?」


やべぇ。テンパリすぎて変な言葉使ってるわ。


「ふふっ。そんなに畏まらずとも大丈夫ですよ。」


会長は口に手を当てて笑っている。


「それで本題ですが。……貴方たち3人を生徒会に入れる事が決定しましたのでその旨を伝えにきました。」


会長がそう言うと学食内は大騒ぎになる。


「おいおい。嘘だろ。」


「あの噂は本当だったのね?」


「でも、あのリベルはなぜなの?」


……いや本当にね。そこの君よく言ってくれた。


「あのー会長?ルーシュとバイツが選ばれるのは分かります。二人は凄く優秀な人材で生徒会に入ることは当然だとも言えます。」


俺は続ける。


「僕は二人に比べたら全然優秀じゃないし、最近では居眠りリベルなんて言われているんですよね。だから僕なんかが………」


「つまりリベルさんは私の目がおかしいと。そう思っているのですか?」


会長は強引に俺の言葉を遮り、強い視線を飛ばしてくる。……怖いよ。


「いや、その……えっーと、ですね。」


俺は会長の視線に負けて口籠ってしまう。


「では詳しい事は放課後、生徒会室でお伝えしますので、授業が終わり次第来るようにお願いしますね?」


会長は何故か俺の方を見ながら言ってきた。

なになに?さっきから怖いって。


「では、また放課後に会いましょう。ね、リベルくん?」


終わった。さっきので目つけられたわ。絶対に生徒会室行きたくねぇな。




「どうしてこうなっちまったんだよーーーーーーーー!!!!!」


俺は教室に帰ってきた瞬間に叫んだ。


「いいじゃない。生徒会に選ばれるなんて名誉あることなんだし。」


「そうそう。生徒会といえば他の生徒の模範的存在だからな、いい機会だろ。」


くそっ!呑気なやつらめ。


「てか、そもそもな話。なんで俺が生徒会に選ばれた訳?そこが意味わかんねぇだろ。」


そう言うと二人は顔を見合わせた。


「そうなんだよね。なんでリベルが選ばれたのかしら?」


「うーん。……リベルの将来性に目をつけたとか?」


「俺に将来性もクソもねぇよ!今の成績を保持するので限界だわ!!」


「「だったらまず居眠りをやめろ(なさい)!!!」」


二人に怒られてしまった。


「しっかし……どうすっかなぁ。」


俺はこの後の事を考えて頭が痛くなった。


---------------------


新作だぜ!!!


なんかパッと思いついたから書いてみたら出てくる出てくる。と言う事で、主人公は最強ではないけど環境的に最強的な感じです。


出来れば応援してくれたら嬉しいです。

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