天の川に願いを託してー7日で紡ぐ永遠の愛ー

プロローグ

運命とは、果たして存在するのだろうか。

それは、たまたま偶然が重なっただけの出来事なのかもしれない。

はたまた、どんな道を辿っても避けようのない必然なのかもしれない。

そして運命という言葉は、一見するとロマン溢れる、美しい何かのように聞こえる。しかし、それは必ずしも煌びやかな形をして現れるとは限らない。

運命は時に、誰にも抗えないほど残酷だ。

ある日突然、何の予兆もなく現れたかと思えば、人生の軌道を狂わせ、そして消える。その瞬間、私たちは息ができないほどの痛みと幸福を同時に与えられる。

たった一週間。

そんな短い月日で私はその残酷さに直面することになった。それと同時に、誰かを愛する美しさと幸福を身をもって知ることになった。

あの日、彼と出会ってから、私の人生は全てがひっくり返ってしまったのだ。

これは、私と彼が愛し、そして失った一週間の物語である。