もりのかくれが
とある森のツリーハウス。
小さくて短いはしごを登ると木の扉があった。
扉にはリースの飾りーー緑の蔦を編んだものに木の実と白い花がついている。
扉を開けると最初に目の前に飛び込んできたのは
たくさんの瓶が収められたキャビネットとキッチン。
瓶の中には煮詰めた果実や干した草木、光り輝く鉱石がきらきらと所狭しと並ぶ。
コンロの上には作りかけの具だくさんのスープが入ったお鍋。
野菜を煮込んだいい匂いが漂う。
調理台には色とりどりの野菜たちがあみかごに詰め込まれている。
テーブルの上には読みかけの本と、読んだ後のような本が何冊か積まれている。
たっぷりとお茶が入りそうなマグカップも置かれている。
椅子の背もたれには暖かそうな毛糸編みのブランケットが掛けられていた。
さっきまで誰かがいたみたいだけど
今は誰もいない。
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