皆さんは、加齢による体の不調を感じたことはありませんか? 私はあります

息切れ、痛風、老眼。
普通なら「引退理由」にしかならない弱点を、物語の軸に据えた異色の冒険譚です。

本作が面白いのは、「若返りチート」も「レベルアップ補正」も「転生ボーナス」も使わず“衰えたままの身体”でどう戦うかを描いている点にあります。

できなくなったことを嘆くのではなく、「今の自分で、どう戦うか」を考え続ける中年たちの姿が、とにかく格好いい。

中年専用ダンジョン《老齢の塔》という設定も秀逸で、年齢という現実を“物語の武器”に変えてしまう発想力に唸らされました。

笑える場面も多いのに、読み進めるほど「生き方」や「諦めないこと」について突きつけられる構成は、若さを売りにしない冒険譚ならではの深みがあります。

「もう若くない」人も、「これから若くなくなる」人にも、きっと刺さる――そして「それでも、まだ終われない」と思わせてくれる、とても熱いファンタジーです。

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