高速道路
金曜日の夜中、この時間帯は錦で乗せてまた錦に戻っては乗せるの繰り返しになる。
錦は名古屋最大の夜の街でお金持ちやビジネスマンが接待のために東西南北から集まってくる。
一宮、小牧、知多、豊田、三河、岐阜、三重
タクシーはその長距離のお客さん目当てに錦に向かう。
この日の錦はタクシーがいなくなるくらい忙しかった。
錦に戻ったらすぐ大津通のマンボーで手が上がった。
私「どちらまで行きますか?」
客「各務原まで高速でお願いします」
私「はいわかりました」
とはいえ各務原なんか行ったことはない。
信号待ちでスマホのナビを入れて高速に乗った。
走ったことのない高速道路は緊張する。
高速は信号で止まらないのでナビをいじることはできないから。
ジャンクションが2つあってややこしいなと思ってたらナビが突然消えてしまった。
どうしようやばいと焦ったが瞬間的に客に聞くしかないと判断し、意を決して
私「お客さんすいません!ナビが消えてしまったので曲がるとこを教えてもらえませんか!」
と大声で聞くとお客さんも只事ではないという顔して
客「あぁわかった、もうすぐ行ったとこを左で!」
と教えてくれた。
高速を間違えたらえらいことになるところだった。
なんとか修羅場を乗り切った。
降りるときには心の底からありがとうございましたと言った。
いいお客さんでよかった。
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