第4話 容疑者の逃亡
「誰がこんなことしたのっ?」
「おそらくだが、犯人か関係者・・・最寄りの探偵社がキャトフル・キャトエルで、局長の意向で伏せてあるんです」
「許せないっ。絶対に犯人を捕まえるわっ。ありがとう、局長っ」
「そう言えば・・・先ほどの男、コートの中に何か隠していたような・・・?」
「「え?」」とマックスとナイト。
「さっき、すれ違った中年男っ??」
「容疑者のひとりかもしれないっ。なぜ帰したっ?」
「あの男は確か、容疑者のひとりのジョン・バナス・・時々やってきては、金もないのに本を愛でに来る、案外と可愛いやつだ・・・」
「どうやってガラスケースから取り出す、って言うのよ?」
「闇に流れる前に、捕まえて欲しい」と局長。
「そりゃそうよ、捕まえてやるんだわっ」
マックスが電話で確認を取って、ナイトに振り向く。
同行するんですか?と聞かれ、ナイトは、もちろんよ、と意気込んだ。
ジョン・バナスの住むアパートメントに向かい、
そして古びた玄関の扉を開けて銃をかまえたマックスに、慌てて窓から飛び降りようとするジョン・バナスをナイトが奪い留めた。
バナスを床に抑えているナイトをよそに、別の部屋を見回るマックス。
「『ノットタイトル』と発見したっ」
「だとしたら、こいつが犯人ねっ。本域でボコるわっ」
くぐもったうめき声を出す、バナス。
「・・・まて、まてっ、初版じゃないっ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます