第11話 ミッシェル
そして、俺は次の日からミッシェルというウルフ系の出るダンジョンに向かった。
もちろん、風助も一緒だ。
俺は風扇子の威力を確かめるべく、何も無い道で風扇子を一振りした。
すると、俺を中心にして強風が吹き荒れた!
風助は気持ちよさそうに風に乗って俺の周りを飛び回っている。
こりゃいいや!
俺は風扇子と10プラロングソードを駆使してウルフ達と戦った。
風助の的確な風魔法と俺の風扇子の威力の相乗効果で、敵のウルフはことごとく吹き飛び、墜落していった。
俺はすぐにホワホワの毛を5つ集め、ギルドの依頼はあっけなく達成した。
確か…
ここのボスも倒されているんだったよなぁ。
いつになったらボス戦が出来るんだろうか?
俺は少し物足りなく感じたが、エルフに会うためだと思ってドロップアイテム集めに集中した。
そして、数時間後ダンジョンを後にした。
今日は豪華に牛タン弁当とハイボールを買って帰る。
そして、アパートで異世界ネットショップを開いた。
〜ヨロズ売り場〜
☆ブラックウルフの牙…1000円
合成に良く使われるアイテムで、売値はそんなに高く無い。
☆ブラックウルフのネックレス…1万5000円
ブラックウルフの毛を編み込んだネックレスで、TPを5%上げる効果がある。
☆ピンクトサカウルフの尻尾…1万7500円
ピンクトサカウルフは希少で、尻尾は魔法の箒の材料として高値で取引される。
☆ダークウルフの目玉…2万円
ダークウルフの目玉には、敵の能力を下げる効果があり、合成の材料として高値で取引される。
☆ハーフウルフの爪…1万円
ハーフウルフという希少種の爪。
とにかくレアで、合成などの素材としてよく使われる。
とあった。
俺はそれらを売り払い、10万5000円儲けた!
この調子でいけば…
10日後にはエルフが買える!?
俺はやる気になり、それからミッシェルのダンジョンでドロップアイテムを集める事を優先した。
そういえば、ホワホワの毛を納品して無かったな?
俺は9日目にギルドに向かった。
「あら、ツキノじゃん?」
ルナティさんが居た。
「お久しぶりです、ルナティさん。」
「うんうん、しばらく見ない間にそれっぽくなってんじゃん!」
「ルナティさんは依頼ですか?」
「んー…
ちょっとね、視察っていうか…」
「視察?
対戦スペースのですか?」
「…なんでそう思うわけ?」
「は?」
「私は今、
なんで対戦スペースの視察だと分かったの?」
やべ、まずい事言ったかな?
「いや、リンクの仙道さんもそう言ってたから…
もしかしたら…と思って…
すいません!」
「リンクの仙道…
やっぱり匂うのか…」
「え?」
「いや、何でも無いわ。」
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